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子育ての疑問・質問

Q1

10ヶ月の娘の卒乳について教えてください。保育園に預けてもうすぐ職場復帰する予定になので、そのタイミングで卒乳させようかと思っているのですが、私にべったりの娘を見ているとなかなか踏み切れません。いつ卒乳するのがいいのかと、スムーズに卒乳する方法を教えてください。
(名取市・Aさん)

断乳や卒乳の時期はとても悩ましいものですよね。今の時期、Aさんと同じように保育園の入園や職場復帰のタイミングで断乳や卒乳を考えている方は多いのではないかと思います。私自身も甘えん坊な娘を生後9カ月で預かってもらい仕事に復帰しましたので、とてもよく分かります。
まず、「断乳」と「卒乳」についてですが、どちらも母乳育児を終了することを指しますが、一般的に「断乳」は計画的に授乳を中断すること、「卒乳」は自然と子どもがおっぱいを欲しがらなくなること、とされています。母乳育児に対する思いや生活環境など、人それぞれ違いますので、断乳や卒乳の望ましい時期というのはありません。Aさんの決めた時、または娘さんが決めた時が最良なタイミングと言えるでしょう。ただ、お母さんが続けたいという意思があるのであれば、お母さんが仕事に慣れてお子さんも保育園での生活に慣れてからでもよいのではないかな、と思います。保育園に入園し、初めての集団生活、子どもにとってはとても刺激的な分、緊張や不安もあるでしょう。お母さんもまた、子どもを預けて仕事に復帰し、今までとは異なる生活に緊張や不安もあるでしょう。授乳を続けていれば、朝や帰宅後にほんのひと時、「今日もかわいいね。1日頑張ろうね。」「今日もお疲れさま。よく頑張ったね!」と話しかけながら、お互いに癒しの時間を過ごすこともできるのではないでしょうか。
もちろん、このタイミングでおっぱいを卒業できるようにすることも決して悪いことではありません。断乳することにより、夜泣きや夜間に起きる回数が減るお子さんもいますので、お母さん自身の睡眠時間の確保が期待できます。授乳の時間がない分、朝や帰宅後のタイムスケジュールが立てやすく、仕事により集中できるかもしれません。断乳の方法としては、まず、できるだけ期日を決めてお子さんに伝えます。「あと〇日でばいばいだよ」などです。そして大切なことは、Aさんが娘さんのためにもたくさん考えた結論だということを一緒に暮らす家族にきちんと伝えて、必要な時に具体的にどのようにしてほしいかを伝えておくことです。少しの時間でもお母さんと離れて過ごしてもらう、夜間などぐずる時に代わりにあやしてもらうなどです。家族でおっぱい以外に夢中になれるように遊び方を工夫し、体に触れたり抱きしめたりスキンシップをたくさん図り、笑顔で大好きだとたくさん伝えます。断乳すると決めたら、お子さんが泣きわめいても、スキンシップとお話しで乗り切りましょう。
今後、母乳育児以外にも、仕事と子育ての両立について、悩んだり迷ったりすることもあると思います。子どもは保育士さんやお友達との関わりからたくさん刺激を受けてきっと楽しく過ごしてくれるはず。そう信じて、家族で過ごせる時間を大切にし、Aさんが大好きな娘さんのためにも、無理はせず体調に気を付けて過ごしてくださいね。

Q2

年中の娘と小学2年生になった息子がいます。今年は4月になっても学校が始まらず、私も夫も仕事を休めない時は学校や児童クラブに預けたり、自宅で勉強させましたが、ついテレビやゲームの時間も長くなってしまいました。これから元に戻れるのか心配です。子どもたちの生活のリズムの整えかたやストレス解消法など教えてください。
(仙台市・T様)

緊急事態宣言を受けて、学校も休校になりましたね。先が見えない不安、いつもと違う閉塞感の中、本当にお疲れさまです。私も子どもたちの生活をどう守ったら良いものか、頭を抱えている親の1人ですので、Tさんが心配されるお気持ちがとても良くわかります。何か生活のヒントになればと思いますので、一緒に考えていきたいと思います。
 まず、生活リズムの整え方についてですが、この自粛生活の中で学校があった時のように規則正しい生活をするというのは、維持するだけでも大変なことです。Tさんは生活リズムを気にかけておられているので素敵な親御さんだと思いました。生活リズムを整えるポイントとしては、学校がある日常の生活に可能な限り近づけるということです。同じ起床時間や食事時間を意識しておくと、学校が始まってからの生活がスムーズかと思います。この時ですが、生活リズムは30分程度でしたら、生活リズムの修正がしやすいと言われていますので、時間ぴったりでなくとも30分程度の幅を持たせておいても大丈夫です。また、お子さんの発達段階を考えると小学校2年生は、時間の概念もわかりますし、時計も読めるようになってきています。しかし、「時間をみて自分で行動する」というのはまだ難しい年齢です。テレビやゲームの時間が長くなるのも、気づいたらこんなに時間がすぎていた、というのがお子さんの感覚だと思います。そのため、お子さんが時間に気づけるような工夫が必要になります。工夫の1つとしては、テレビやゲームを始める前に、何時までとか、この話が終わったら、のように終わりの時間を一緒に決めておくことです。そして、その時間になったらお子さんが気づけるように、声をかけたり、アラームなどで教えてあげるのがおすすめです。
次にストレス解消についてですが、これもとても大切だと思います。人間がストレスを感じる時の脳内のメカニズムは、「ストレスを感じる時に出るホルモン」と「幸せを感じる時に出るホルモン」とのバランスが影響していると言われています。今は生活の様々なところで制限があり、ストレスとなる生活環境そのものを変えることが難しいので、「幸せを感じるホルモン(セロトニン)」が多くでるようにしていけると良いでしょう。セロトニンが多く分泌されるためには、好きなことをする時間を増やしていきます。お子さんが好きな遊び、親御さんと穏やかに一緒に過ごす時間、何でも良いと思います。何か特別なことをする必要はないと言われています。いつも使っているもの、いつもやっていることを、毎日同じ繰り返しで大丈夫です。その好きな時間の繰り返しが子どもの心のケアにとても大切です。
この原稿を書いているのは5月4日です。皆さんがままぱれを目にする頃には、また状況が変わっているかもしれません。どのような状況であっても、皆さんが笑顔で健やかな暮らしでいられることを心から願っています。(佐藤晃子)