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宮城教育大学

みんなで歌う、みんなで奏でる。
溢れる想いを音符に乗せて、言葉を越えた会話を楽しむ。

パパやママが小学校で習ったリコーダー。
実は小さなものから大きなものまでこんなに様々な種類が。
心をこめて吹けば自分の気持ちがダイレクトに音になると楽しそうに話す先生にお話をうかがってきました。

自己表現や人とコミュニケーションを取ることが苦手だったので、言葉で表わせない思いを歌っていた感じでした。

先生の大学での授業・研究内容について 教えてください。

 教員免許を取得するには、小学校も中学校音楽も弾き歌いや声楽が必要なのでその授業を担当しています。合唱も重要ですし、こちらに来るまで高校教師をしていたので、音楽科教育も担当しています。
 また自分自身歌でも演奏活動をしています。学部ではバリトンで、大学院をテノールで修了し仙台に来てからもしばらくはそうでしたが、今は自分の声に合ったバリトンで歌っています。

大学以外での活動はどんなことをされていますか?

 県内外の地域から依頼を受けて子どもたちの合唱指導に行ったり、先生方を対象にした合唱研修会での講師なども務めています。仙台市内でしたらNHK仙台少年少女合唱隊という60年近く続いている児童合唱団や、一般の方の合唱団などいくつか指導させていただいています。南相馬や震災後に結成された相馬の合唱団の指導にも毎月行っています。また毎年10月の「せんくら(仙台クラシックフェスティバル)」と12月に仙台フィルの「第九」がありますが、その合唱団も指導しています。
 自分の演奏活動ですと、ここ数年は「サッちゃん」や「いぬのおまわりさん」を書かれた作曲家の大中恩先生と、東京で一緒にコンサートをやらせていただいています。また、学生による「宮城教育大学リコーダーず」というグループがあり、その支援もしています。

先生と音楽との出会いについて教えてください。

 子どもの頃はとても身体が弱く、特に喘息がひどかったので、それを少しでも改善しようと母が考え、小学校2年生から合唱を始めました。神奈川県の「小田原少年少女合唱隊」に入って、それ以来ずっと合唱と歌に関わってきました。元々自己表現や人とコミュニケーションを取るのが非常に苦手だったのですが、音楽に浸っていると癒されて、それで続けていたのかもしれません。言葉で表わせない思いを歌っていた感じでした。
 合唱隊での音楽体験が自分の原点ですし、先生が与えてくださったたくさんの音楽で心や感性が育ったと感じています。外国語のミサ曲や、「♪ハイヤ ハイヤ 原っぱに」という「冬の歌」などのブルガリアの合唱曲も好きでした。またヘンデルの「メサイア」なども歌いましたが、子どもは音で吸収するんですね。オーケストラと一緒に歌ったことも印象に残っていま

リコーダーも熱心にやっておられます。

 合唱隊には入っていましたが、リコーダーも小学校の頃から好きで、本当に楽しくて毎晩練習していました。自己流で吹いていたのですが、触っているうちに楽器で自己表現している自分に気がついて、音色で自分の感情を表現しているような気持ちでした。
 大学で講師を務めていた時に、1980年代からNHK教育テレビの『ふえはうたう』という番組で先生をなさっていた吉沢実先生にインタビューできる機会があり、その演奏と人柄に惚れこんでご指導をお願いしました。先生は「歌うように吹きなさい」とおっしゃるのですが、リコーダーは息がダイレクトに音になるので、音に感情を込めて演奏できる楽器だと思います。
 小学校で習ったソプラノリコーダーの運指を思い出せば、アルトやテノールなど様々な種類のリコーダーも吹くことができます。手軽で楽器の値段も安く、けれど高い音楽体験ができることもリコーダーの魅力です。大学の授業でもリコーダー使っており、全員に試験をしています。先日課題を出しましたがジブリの曲をペアで組んで演奏してもらいます。リコーダーを持つのが久しぶりの学生も多いのですが、みんな一生懸命取り組んで、最後にはいい演奏をしてくれますよ。

子どもたちに合唱指導をする時、 どんなことに気をつけておられますか?

 歌うことを強制するのではなく楽しい雰囲気で、リラックスして歌えるように心がけています。あとは作り声ではない、無理のない自然な発声を心がけて指導しています。
 仙台は合唱団の数がとても多く、地域の合唱祭などもありいろいろなレベルで楽しんでいますね。アンサンブルっていいですよね。学生にも合唱の授業では、まず自分たちが仲間と歌う喜びをたくさん味わって、その気持ちを子どもたちに伝えて欲しいと願っています。  

ままぱれ読者にアドバイスをお願いします。

 小学校3年生からリコーダーを持ちますから、ご家庭でお子さんが音を出す時に一緒に奏でてあげるのもいいですね。親御さんが初めてリコーダーを手にされた時のことを、お子さんに話してあげるのもいいと思います。音楽は言葉によらないコミュニケーションとも言いますから、お子さんが出した音に応えて歌ってあげたり、お子さんを受け止めてあげる環境はとても大事だと思います。お子さんの心が育っていくには、最初はお母さんとの二者関係、さらにお父さんが入っての三者関係ができていく、その関係性がとても大切です。家族でアンサンブルができたらさらに楽しいですね。親御さんたちも久しぶりに音を出してみると、その良さに気づくと思いますよ。
 イベント情報に目を通すと、お子さん向けの音楽イベントもいろいろあります。秋に開催される「せんくら」にも、0歳児から入場できる企画があります。「せんくら」は第一線で活躍するアーティストの演奏を1,000円から聞けますので、ぜひ足を運ぶことをお勧めします。3年前から「リコーダーず」も出演させていただいています。「放課後の音楽室」という企画で、最初は子ども対象でしたが、段々大人の方も参加してくださるようになりました。みんなリコーダーを持って来て一緒に吹いてみましょうという企画です。今年もプログラムに入りましたら、ぜひご実家で眠っているリコーダーを持っておいでください。  機会がありましたら、うちの「リコーダーず」にも声をかけていただければ、宮教大の学生たちが皆さんの学校にリコーダーを持って駆けつけるかもしれません。

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