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佐藤 孝弘 山形市長 INTERVIEW

「ままぱれ」山形版創刊は2017年7月。読者の皆さまにたくさんのご意見・ご感想をいただきありがとうございます。今回は2周年を前にちょうど「ままぱれ」世代であり、熱心な子育てパパでもある山形市長にお話をうかがってきました。

子どもたちが持つ可能性をより伸ばしてあげるため、 地方都市であってもいろいろな経験・体験ができる街に していかなければならないと思っています。

山形市の魅力について教えてください。

四季の変化が非常に明確で、それぞれの季節を楽しめることですね。春は桜、夏にはさくらんぼや紅花、秋は紅葉、冬には樹氷などの雪景色にスキー。しかもそれを楽しむ術(すべ)を市民の皆さんがよく知っています。5月頃になれば山菜を採りに行ったり、蛍も市役所から車で15分くらいのところで見ることができます。山形市は市街地と農村と自然がコンパクトにバランス良くまとまっており、また寒暖差が激しいことでフルーツなど美味しいものが収穫できます。本来的な季節ごとの恵みを味わえる環境は、子どもたちにとっても感性が触発されるのではと思っています。
 山形市は人口約25万の街ですが、山形交響楽団というオーケストラがあり、山形国際ドキュメンタリー映画祭や美大(東北芸術工科大学)もあります。文化系のことも非常に盛んですので、子どもに気楽な形でクラシックを聞かせられますし、子育てにいいところだなと思っています。


お子さんが今年小学校入学とのことですが、子育てや家事にはどのように関わっていらっしゃいますか?

 入学してちょうど一週間(インタビューは4月17日)経ちましたが、息子はまったく悩みもなく楽しくやっています。逆に手を離れた私たちのほうが、大丈夫かなって不安です。でもこればかりはしょうがないですよね。
 入学前は保育園に連れて行くのは私でした。市長に就任する前に生まれた子どもなので、最初の1年間はお風呂に入れたりおむつを替えたりできたのですが、市長になってからは夜に時間が取れないので、朝に子どもと向き合ってきました。ひらがなや足し算を教えたりして、私にとって今も楽しみな時間です。
 家事分担は皿洗いとか、ゴミ出し、お風呂掃除などは私がやっています。最初は慣れなくて妻に負担をかけたと思いますが、今はそれなりにいい役割分担ができているかなと思っています。


市役所のパパさんたちも子育てに参加していますか?

 私自身2016年に「イクボス宣言」したのですが、市長になってから毎月19日を「イクメンデー」ということで、新しくお子さんが生まれた男性職員を集めて話をしています。男性職員の育児休暇取得は本当に少ないので、仕事だけでなく子育てにも参加していただくため、育児休暇の積極的な取得やどんな支援制度があるか伝える場です。自分の反省でもあるのですが、最初から子育てに関わらないと入りづらくなってしまうので、最初が肝心ですよと常に言っています。これは社会の価値観の変化でしょうが、今の若い人は男性も家庭のことをやるのが普通という感覚だと思います。


山形はお子さんのための遊戯施設が多いですね。

 子育て屋内型児童遊戯施設というのですが、冬になかなか自由に運動や外遊びができない環境ですから。北のほうにある「べにっこひろば」は利用者数が大変多く、今度南のほうにも造る計画があります。東根市や天童市にもそれぞれ違った特色の遊戯施設があり、宮城県から観光などで来たご家族が立ち寄ったりしています。地域の外の人を呼べる施設でもあるので、対外的にPRしていきたいです。
 私が子どもと遊ぶのは公園が多いです。接する時間が少ない分、自転車の乗り方とか何かと教えてあげたくなりますね。一緒に出かけて交通マナーを教えることもあります。子どもが山形生まれのせいか蕎麦やラーメンが大好きなので、あちこち連れて行っています。山形の店は全体的にアットホームな感じですから、子ども連れで行って嫌な顔をする店はほとんどないですね。


今後やっていきたい子育て支援について

 市長就任後にしてきたのは保育料の軽減措置などですが、これは本来全国一律がいいと思っています。幸い幼児教育についてはこの10月から無償化ということなので、自治体としては少しでも子育て環境を良くするための支援をしていきたいと思います。
 また子育てや教育という点で、山形にいると自然や文化が楽しめる、享受できるよう民間の力も活かしながらやっていきたいと思います。学習指導要領が変わってICT教育や英語教育が入ってきますが、民間の塾も含め、多様な教育機会が提供できる街にしたいです。英語に関してはインバウンドで山形を訪れる外国人を増やし、実際に子どもたちと接する機会も増やしたいと思います。山寺には海外からのお客さまがたくさんいらっしゃいますので、山寺中学校の生徒さんたちが観光ボランティアガイドをやっています。
 子どもたちにはいろんな可能性があり、その可能性をより伸ばしてあげたいというのが、私も含めて親の願いだと思います。そのために地方都市であっても、いろいろな経験・体験ができる街にしていかなければならないと思っています。  


「ままぱれ」は宮城・山形双方で発行していますが、これから山形と仙台がどんな関係になればいいと思いますか?

 最近「仙山生活圏」という言葉を使っているのですが、山形市と仙台市は連携とか交流の枠を超えて、当たり前に生活圏になっています。日帰り温泉やお蕎麦屋さんなどお互いの街に遊びに行ったり、通勤通学も徐々に増えています。あるいは両市の企業が連携してプロジェクトをやるということも、当たり前にできる関係が望ましいと思っています。お互いのことをもっとよく知って、いいところを享受し合うのが仙山交流の目的ですし、そうすることでエリア全体が元気になれると思います。


「ままぱれ」読者にアドバイスをお願いします。

 山形には様々なことができる環境がありますから、子どもたちにいろいろな経験・体験をさせていただきたいと思います。蔵王があるのに、スキーをやる子が減っているそうです。息子が通っていた保育園ではスキーをやる機会があったから良かったのですが、せっかくある環境を生かしていただきたいですね。蛍だって近くにいても、見に連れて行かなければ見られないわけです。身近に揃っている自然や文化の環境を活かして、子どもたちの感性に刺激を与えてもらえればと思います。


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